VIEW MORE

ずっと前からここにあったかのような

お好み吉田

用途 飲食店
所在地 大阪市中央区
工事種別 内外装 全面改装
床面積 26.54㎡
竣工 2017年8月31日
施工協力 Ratchet-Osaka ギャル男研究所

ファサードは堅牢性のある、室内では何があるのかと期待感を湧かす、庇のあるモルタルの壁。
小さな看板と厚みのある枠をもつ縦長窓と、木製扉が並び立つ。
モルタルも木部もきちんと手作業で作られたことが分かるので、ほんのり温かみも感じることができる。
木製扉にはそっと素朴な取手がついている。
触り心地もいい。
室内に入ると、コの字のカウンターの鉄板ステージの奥から、店主が笑顔で迎えてくれる。
店主の背後には、100本以上入るワインセラーが、中央に鎮座している。
ここは庶民的なお好み焼き屋でなく、鉄板焼き屋に近いのだと客はその姿を見て気がつく。
シンプルなモルタル壁と塗り壁しかない場所にふわっと浮いてくる木部のデザイン。
特に、クローゼットは塗り壁の一部分であるかのような素振りである。
扉は、片方からの動作を優先させた親子扉。
こちらの取手は、玄関引手の子どものようで、可愛くて、ついつい触りたくなる。

上部の欄間から黄色く溢れる光を見上げると、何故かふっと懐かしい過去のことを思い出し、客人の心も溶けていく。

ずっと前からここにあったかのような雰囲気になった。